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" バルセロナからの贈り物(1) " ............. # - 2

January  12  Monday,  day 012 - 04.     Permalink    " 1. about in my case "     comentarios 1

「日本人で最初のカホン演奏者として、私の制作した最新モデルを贈呈したいのですが・・・」という、あらたまった雰囲気のメールを突然受け取ったのは、昨年(03)の初夏だった。

メールの送り主であるヘルマン・オカーニャさんは(German Ocaña)、バルセロナ市在住の木製楽器の制作者だ。ケルティックハープなど木製弦楽器の制作を得意とする人で、その知識・技術をカホンの制作にも応用している。彼の手によって造られるカホンは、同市サクラダファミリア教会の設計で知られる建築家アントニオ・ガウディを彷彿とさせるような奇抜なデザインと組み木による配色(日本の寄せ木細工ふう)が印象的だ。

贈呈ということに確信が持てなかったので英語ではなくスペイン語のメールを改めて催促したが、やはり贈呈ということだった。その後頻繁に親交を深める目的でメール交換が行われたが、まもなく彼に思いがけない問題が起こった。工房が地球規模で起きた夏の異常気象(昨03年)による山火事に被災。カホンだけではなくケルティック・ハープを含む制作活動全てが中断してしまったのだ。結局、日本到着は4ヶ月後の2003年11月上旬になった。

届いたその新作は、細かい粒のような物を仕込んだ2x4センチ程の横長の木製小箱が5個、打面内側に2列に並べて接着され(上3・下2)、箱の中の小さな粒が叩いた振動で適度なノイズを発生させる構造になっており、弦を使わない独特の仕組みからは音質へのこだわりが強く感じられる。

録音、ステージを問わずマイクの音乗りが自然で素直なのは、他楽器の音との融和を優先する音造りが実現しているからだと思う。「納得のいくサウンド・コンセプトが決まるまでには、何年もの長い間の苦労がありました」とは、ご本人の弁。

厚さ約3ミリの打面は腰が強く叩いたときの粘りのある感触は「ぶ厚い板」を錯覚させる。届いた当初、この打面が日本に到着するまでの間に水気をすっかり吸ってしまったらしくカホン独特のノイズが全く無い最悪のコンディションだった。期待を裏切られた気分になり閉口したが、二ヶ月ほど経って徐々に木が乾燥しはじめた頃から音に変化が現れ始めた。今では、この打面が掌に良く馴染んでいる。叩く度に新しい発見があるので、すっかり手放せなくなってしまった。

まさに『生きた木で造られたカホン』との「出合い」によって、じっくり「木の打面をもつ打楽器カホンの音の美しさとは何か?」を、耳をシッカリ使って自分なりに考える機会が与えられた事も大きな収穫だと思っている。

view image : Ocana Cajon Custom Model


同氏のスペイン語サイトでは、カホンとケルティック・ハープ等の作品デモを聴くことができる。
url: http://www.ocanartesania.com/V2/index.html


Hide3's Blog Comments (1)

一目で楽器だと思わせる、今迄に見なれたカホンと違うアプローチによる、とても美しいデザインに驚かされます。置いてあるだけで音が聴こえそうです。

左側面のサウンドホール廻りにある板飾り(?) は、ギターのピックガードを思い起こします。
国内のカホォン製作者のHPで読んだ記憶がある、ホールを足で開閉して演奏効果が得られるのであれば、足の動きを助けたり効果を高める役目もありそうで、コンパクトカメラでレンズやフラッシュへの指掛かりを防ぐデザインも連想しました。

それと金属片を打面へ効果的に接触させる為に、どんな工夫があるのかも興味があります。

posted »  マルシェ      February 21, 2004 13:57    "1"

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